小説ライフオブパイ、自由
『ライフオブパイ』の中の、自由についての考えが面白い。
自由とは、放たれることではない。
例えば、動物には自分のテリトリーがあってそこでは安心して生きることができる。敵もいない、家族がいる、自分が最も楽でいれる場所。
だから、動物園の動物は檻をテリトリーとする。彼らを檻から放つことは、一見彼らを自由にするように見えるけどそうではない。むしろ慣れない場に自由どころか緊張する。実際に、動物園の放たれた鹿が檻に帰って来てしまうという話もある。
ライフオブパイより。
自由と解放は密接に関連すると思っていたけれど、そうでもないのかもしれない。
家を突然追い出されても、自由だ!とはならないなあ確かに。
自由とは。